2016年9月にフランスで、プラスチック容器廃止の法案が可決されたのをご存知でしょうか?
ゴミ問題解決の第一歩。
欧米諸国では環境問題に関して人々が感心を持ち、様々な取り組みがされています。
ちょうどその時はGypsy'sでもお弁当の販売を考えていて容器について頭を悩ませていた時期でした。
悩んで悩んで、、、、
やっぱりプラスチック容器は使わないでやろう!!!
と決断しました。
〓プラスチック容器の値段か地球環境か
プラスチック容器と自然に還る容器とでは値段の差が約10倍のものもあり、安価で見た目も良いプラスチックを選ぶ店舗がほとんどですよね。
お弁当を販売するにあたって中身が見えた方がお客さんも買いやすいのではないかという提案もありました。
確かに中身が見えた方が見た目がいいし買ってくれるお客さんも多いかもしれない。
そして、小さいお店ということもあり正直、容器の値段を抑えたいという気持ちもありました。
しかし、私たちが旅をしてきて先進国が出してきたゴミによって自然が破壊されていると知ったとき、海に大量のマイクロプラスチックが浮遊していると知ったとき、私たちは深く考えました。
みんなが思っているよりもずっと自然破壊は進んでおり、それを見て見ぬ振りをしている人もたくさんいます。
私たちはお店を開いたばかりでもちろんお金についてシビアに考えなくてはいけません。
でもそれ以上に一人の地球に住んでいる人間として地球のことを考えなければいけないのです。
〓やっぱり…地球ありきの人間
海に大量のマイクロプラスチックが浮遊しているとそれを海にいる魚が食べてしまいます。
そしてそれを私たち人間が食べるのです。
そのうち海にいる魚は安全ではないから食べられなくなる時が来るかもしれません。
養殖の魚が出回るようになっても養殖の魚も安全とは言い切れませんし、全てが人工のものになってしまうのはどうなのでしょうか。
自然の生態系を崩してしまう人間は人間が生き続けられる地球にするためにも自然のことを考え、自然と共存することが大切です。
毎日食べているご飯も、息ができているのも、全て地球ありき。
その地球のことを一人一人が本当に考えていかなくてはいけない時がきたのです。
〓小さいお店から伝えられること
私たちのお店はごくごく小さく、私たちがお弁当の容器をプラスチックにしなかったからといって地球環境がすぐに変わるわけではありません。
実際こんな小さなお店なんだからプラスチック容器にしてもいいんじゃないかと頭をよぎったこともありました。
でも、誰かがしていないから自分たちもしないという見て見ぬ振りはもう見て、知ってしまった以上できません。
大分県の片田舎にある小さなカフェから、小さなことをコツコツとしていきたいと思っています。
お弁当の値段がちょっぴり高くなってしまうし、お弁当の中身が見えない不便さもありお客様には迷惑をかけますが、これを機に少しでも多くの人が地球について考えてほしいと願っています。
東京生まれ、大阪育ち。
飲食店やホテルで10年間料理人として働いた後、海外を放浪する。
北中米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを旅して気がついたら6年。
その後日本に帰国し、九州一周したのち大分県へ移住。各国で経験したこと、考えさせられたことを表現する場を作るためにカフェを開店。
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